かぴこと子かぴの徒然日記

読んだ本など徒然なるママの隣で蜩が鳴いているカナカナカナカナ?

ゆーきやこんこ あられやこんこ

大雪になりそうですね。
長女がお腹にいる時も、次女がお腹にいる時も、ちょうどいまくらいの時期に大雪が降って、テンションMAXになった私は長靴はいて家の前の雪かきをしたり、まだ雪が降っている最中に「買い物行ってくる!」と夫に告げてお散歩行ったりして心配をかけたものです…。懐かしい。

さて、雪の絵本と言えば私の中では

 『てぶくろ』

てぶくろ (世界傑作絵本シリーズ)

てぶくろ (世界傑作絵本シリーズ)

 

 

猟師のおじいさんが落とした手袋に、森の動物たちがどんどん入っていく…という単純なストーリーなんですが、幼いころから大好きでした。
なによりおじいさんの手袋(たぶん革製)が暖かそうで!
そこにたくさんの動物たちが次から次へと入っていくのですが…少し大きくなると「えー!そんな動物まで入れるの?!」と思うような動物まで登場するのが不思議に面白くて、何度も読み返していました。

この絵本『てぶくろ』の作者は、ウクライナ出身のエウゲーニー・M・ラチョフ。
黄色い表紙の『てぶくろ』は、旧ソ連の時代に出版されたもので、あまり印刷技術が高くなかったこともあり、原画が傷んで印刷できなくなったことがあったそうです。
そこで、エウゲーニー氏は新しい『てぶくろ』を書きました。
黄色い表紙の『てぶくろ』の挿絵は黒い輪郭線が特徴的です。それに比べ、新しい『てぶくろ』は、黒い輪郭線を取り払い、明るい色彩で描かれていることが特徴です。
どちらも素晴らしい絵本ですから、違いを比べてみるのも面白いかと思います。

黄色い表紙の『てぶくろ』は、寒くて暗い森の中、陽だまりにあつまる動物たちの様子を描いているように感じますし、新しい『てぶくろ』は、雪が止んだ翌日のあたたかな日差しの中で遊ぶ動物たちを描いているように感じます。

 

てぶくろ (ウクライナ民話 ラチョーフ・シリーズ 1) (ウクライナ民話/ラチョーフ・シリーズ (1))

てぶくろ (ウクライナ民話 ラチョーフ・シリーズ 1) (ウクライナ民話/ラチョーフ・シリーズ (1))

 

 

そういえば、ウクライナには素晴らしい刺繍もあります。
そのうちそちらも紹介できるといいなぁ…。伝統文様が本当に素敵なんですよ。