かぴこと子かぴの徒然日記

読んだ本など徒然なるママの隣で蜩が鳴いているカナカナカナカナ?

怒らないでね~

 ある日。子どもたちとお散歩していた時のこと。
近所の小学校で、スポーツ少年団が野球の練習をしていました。
初めて『野球』の練習を見た子どもたちは興味津々。フェンスにかじりつくようにして、じーっと眺めていました。

私が小学生くらいのころにもありました。少年野球。当時はプロ野球チップスなんていうお菓子も売っていて(今もあるんですかね…?)、プロ野球選手のプロマイドを集めてる男子もいました。
あだち充さんの「タッチ」が流行ったのもちょうどこのころ。思い出してみると、野球漫画が多かったなぁ。まだJリーグなかったし。スポーツ少年団といわば、野球か剣道、柔道あたりでした。
中学になったころに、サッカーがすこーし流行りだしたんですよね。
で、男子が「サッカー部だと坊主にしなくていい!」って、サッカー部に流れました。今でも不思議なんですが、なんで野球部は伝統的に坊主頭なんでしょう?甲子園で帽子をかぶると暑くて蒸れるから?
でも、巨人の星花形満は長髪ですし。あれはプロだからいいのかな?
謎だわ。
まぁ、で、サッカー部に流れた人たちを、野球部に残った男子が「サッカーやると短足になる」なんて言い出したり。
好きなスポーツやりゃいいじゃんね。と、中学生の私は思っていました。
(ちなみに私は走る文化部と言われた吹奏楽部…。真夏の応援は楽器が痛むからダメ!と拒否してくれた顧問のおかげで、かなり快適な部活動でした。)

閑話休題

近所の小学校で練習をしていた少年野球チームですが。
ちょっとキャッチボールが苦手そうなグループがいました。そのグループを指導しているコーチらしき大人も、暑いのと指示が通らないのとでイライラしている様子で…。

「馬鹿野郎!ボールをよく見ろ!」
「何度言ったらわかるんだ!お前の耳は節穴か!」
「だから!ボールから目を離すな!手を動かせ!」

など、かなり厳しい口調で怒鳴っていました。普段、怒鳴る大人が周りにいないうちの子どもたち。どうするかなぁ…。と思ってみていたら、長女が
「…あの人、なんであんなに焦ってるのかなぁ?」
とポツリ。
「焦ってるように見えた?」
そう聞くと
「うん…。だって、何回同じ事言われてもできないのは、なんか理由があるんだよ。でも、同じこと繰り返して大きい声出しちゃうのは、焦ってるからじゃないかなぁ?」
さらに
「違うふうに言ってあげればいいのにねー。わーーーって、大きい声で言われちゃうと、分かんなくなっちゃうこともあるよねー」
「私も、怒りすぎて焦っちゃうと、おんなじこと何度も大きな声で言っちゃうことあるもん。やっぱり焦ってるんだと思う。なんでかなぁ?」
と。

すごいなぁ。我が子ながら、感心してしまいました。
3歳9か月にして、怒られる側の「何回同じことを言われてもできないのは、何か別の理由がある」こと、怒る側の「言いたいことが伝わらなくて焦りすぎると、大声を出してしまうことがある」ということが客観的に理解できるなんて!

感心していたら、次女が
「あつーいー!」
と騒ぎ出しまして(この日は30度を超える真夏日でした)、長女も
「あの人、暑いから怒ってるのかもね。喉乾いちゃった~。お茶ちょうだい~」
と、なんとなーく納得して、帰路につきました。

子供の成長って…すごいですねぇ…。
怒鳴れないなぁ…(普段から怒鳴りませんけどね)。